長男絶対主義からの変化

お墓は家系ごとに管理されるという慣習が続いてきたため、一般にお墓の継承者は子どもたちが担うわけですが、中でも長男はその最右翼とされます。これは明治民法の影響によると考えられます。当時は家そのものを継ぐのは専ら長男の役目であり、その流れが自然にお墓の文化にも入り込んだのです。ただ最近は長男がいなかったり、乗り気でなかったりするケースが増えており、そのような場合は近くの親類が管理しています。ですから過去の慣習を破ってしまうことに罪悪感を抱く必要はありません。どうしても子どもたちに任せられない事情があれば、親戚の誰かにお願いしてみましょう。

因みに遺言の力は強力なので、場合によっては家系外の人間が継承することもあります。例えば友人が継承するケースが考えられますが、一定の条件は満たさなければなりません。特に公営墓地の場合、血縁関係を条件とすることもあるため、注意が必要です。さて、お墓を継承する場合、相続税等が気になるところですが、法的にはどのように定められているのでしょうか。実は法律はお墓を「祭祀財産」という特殊なカテゴリーに当て嵌めています。祭祀財産はお墓以外にも、家系図、位牌等があります。

この祭祀財産は一般的な財産である不動産、預貯金とは異なり、相続財産とは見做されません。つまり継承しても税金は掛からないのです。但し、墓地運営会社に管理料を支払わなければなりませんし、寺院の檀家になれば相応の付き合いも発生します。それを嫌って継承権を押し付け合うケースが後を絶たないのです。何とか継承者を決めることが出来たら、必ず書類を作成しておきましょう。後々トラブルが生じることもあるからです。

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