日本の葬儀の歴史

日本の葬儀の歴史を繙くと、現在の形式に固まったのはそれほど古くないことが分かります。葬儀自体は縄文時代から続いているのですから、過去の葬儀が今のそれとは全く異なる形式であったことは想像に難くありません。ここではその過去の形式を具体的に見ていくことにします。まずは縄文・弥生時代の葬儀についてご説明しましょう。縄文時代は専ら屈葬が行われていました。屈葬とは敢えて遺体を折り曲げ、小さくしてから埋葬する形式です。実はこの屈葬は、世界の葬儀の歴史の中でも稀であると言われています。筆者も調べてみたのですが、アフリカの少数民族しか行っていないようです。屈葬は何となく行っていたわけではなく、きちんとした理由がありました。それは、掘削機械の無かった当時、できるだけ掘る穴の大きさを小さくするためでした。また身体を曲げた状態は死後の眠りを妨げないと考えられていたからでもありました。